ティアナ整形外科 TIANA Plastic Surgery
鼻再手術・拘縮

鼻プロテーゼ 老後はどうなる?入れたままでいい人と抜去を考える目安

執筆・医師監修 チェ・ハンソク 代表院長8分で読める

「20年前に入れた鼻プロテーゼ、老後もこのままで大丈夫でしょうか」。診察室で、40代・50代の方から本当によく伺う言葉です。

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いま鼻プロテーゼの老後を調べている方も、「いつか抜かないといけないのでは」と、心のどこかで思っていませんか。

結論から言うと、形や皮膚に問題が出ていなければ、年齢だけを理由に抜く必要はありません。ただ、年月とともに皮膚や周りの組織は変わるため、入れたままでよい鼻と、抜去や入れ替えを考えたい鼻があります。今日はその分かれ目を、なるべく落ち着いてお話しします。

ティアナ整形外科は鼻整形と鼻再手術だけを行う鼻専門で、チェ・ハンソク代表院長が相談から手術、麻酔、アフターケアまで1:1で担当します。いまの鼻が気になる方は、正面・斜め・真横の写真5枚と、プロテーゼを入れた時期をLINEで送ってください。

鼻プロテーゼの老後、変わるのはシリコンより周りの組織です

鼻プロテーゼは何年もつのか、とよく聞かれます。シリコンは体の中で溶けたり、すり減ったりする材料ではありません。ですから「10年たったら交換」という決まりはなく、何十年も入れたままの方もいます。

ティアナ整形外科の鼻再手術の案内バナー(モデルイメージ)

変わっていくのは、プロテーゼを包んでいる側です。年齢とともに皮膚は薄く、張りは弱くなります。プロテーゼの周りには、体が自然につくる薄い膜(被膜)があり、この膜も長い年月で厚くなったり硬くなったりすることがあります。

つまり鼻プロテーゼの老後は、「材料が劣化するか」より、皮膚と膜がプロテーゼをどれだけ無理なく覆えているかで決まります。

何十年後に起こりうる変化は、この6つです

どれも全員に起こるわけではありません。若いころに入れた高さや形、皮膚の厚みによって、出方が大きく違います。

気づく変化 起こりやすい条件 考えられる理由
鼻筋の皮膚が薄くなる もともと皮膚が薄い、高さを大きく出した 年齢とともに皮膚と皮下の組織がやせる
輪郭が透ける・光で浮く 皮膚が薄くなってきた プロテーゼの縁が皮膚越しに見える
触ると動く・少し曲がる 骨の上にしっかり固定されていない 周りの膜の中でプロテーゼがずれる
硬いざらつき・でこぼこ 長い年数がたっている 膜に石灰化(カルシウムの沈着)が起こる
鼻先が上を向く・硬くなる 鼻先までプロテーゼで高さを出した 膜が縮む被膜拘縮
鼻先や鼻筋の赤み 皮膚にかかる張りが強い 皮膚が押されて血流が弱くなる

鼻プロテーゼの石灰化は、なぜ起こるのか?

鼻プロテーゼの石灰化は、プロテーゼそのものではなく、周りの膜にカルシウムが沈着して起こるとされています。長く入っているほど見られやすく、触ると硬くざらついたり、表面がでこぼこして見えたりします。

石灰化があっても、見た目や痛みに困っていなければ、すぐに取り出す必要がない場合もあります。抜去や入れ替えのときは、プロテーゼと一緒に硬くなった膜を丁寧に取り除くかどうかを判断します。

赤みと皮膚の薄さは、早めに見せてほしいサインです

6つの中で、私が一番気にかけているのは鼻先や鼻筋の赤みです。皮膚が内側から押され続けているサインのことがあり、放っておくと、まれにプロテーゼが皮膚の外に出てくる(露出)ことがあります。

写真を拝見すると、ご本人は「少し赤いだけ」と思っていても、皮膚がかなり薄くなっていることがあります。赤み・痛み・熱っぽさが続くときは、様子を見すぎずに相談してください。

再手術は、前回の手術内容と今の鼻の状態で計画が変わります。

今の正面・斜め・真横の写真5枚と、わかる範囲で前回の手術内容をLINEで送ってください。院長が見通しを日本語でお返事します(無料)。

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入れたままでいい人と、抜去・入れ替えを考える人

年数ではなく、いまの鼻の状態で分けて考えます。

入れたままで様子を見てよいことが多い方

  • 形に満足していて、透け・赤み・痛みがない
  • 触っても大きく動かず、鼻先の向きも変わっていない
  • 写真を見比べても、ここ数年で形が変わっていない

抜去や入れ替えを考えたい方

  • 鼻筋の輪郭が透ける、皮膚が薄くなってきた
  • 鼻先が赤い、押すと痛い、熱っぽい
  • 鼻筋が曲がってきた、触るとはっきり動く
  • 鼻先が上を向いてきた、硬く縮んできた
  • 年齢とともに、高い鼻筋が顔から浮いて見えるようになった

プロテーゼが入っているかどうかの見え方は鼻プロテーゼの見分け方と、気づかれにくくなる時期に、鼻先が縮む変化は鼻 拘縮とは何か、再手術の判断基準にまとめています。

鼻プロテーゼを抜去したら、鼻はどうなる?

鼻プロテーゼの抜去をすると、鼻は入れる前の高さに近づくことが多いです。ただ、まったく同じには戻らないこともあります。周りの膜や皮膚が縮んでいると、鼻筋が平らに見えたり、鼻先が短く上を向いたりする場合があるからです。

ですから私は、「抜くだけ」で終わらせるか、「抜いて自分の組織で補う」かを、皮膚と膜の状態を見て決めています。

鼻プロテーゼの入れ替えでは、材料を変える選択肢があります

鼻プロテーゼの入れ替えでは、新しいシリコンに替える方法のほかに、自分の組織などに切り替える方法があります。ティアナで使う材料は次のとおりです。

材料 向いている役割 老後を考えたときの見方
シリコンプロテーゼ 鼻筋のラインをつくる 形が安定しやすい。皮膚が薄いと透けやすい
耳介軟骨 鼻先の形を整える 柔らかく、強い支えには向かない
鼻中隔軟骨 鼻先の支え 再手術では量が足りないことがある
肋軟骨(自家・寄贈) 強い支え、鼻筋の高さ 拘縮した鼻や軟骨が足りない再手術に使う
自家真皮・筋膜 薄い皮膚の下を覆う、なだらかに高さを足す 透けや凹凸をやわらげたいときに使う

皮膚が薄くなっている方では、プロテーゼを小さくして真皮や筋膜で覆う、あるいはプロテーゼをやめて軟骨で鼻筋をつくる、といった組み合わせを考えます。肋軟骨が本当に必要かは鼻整形 肋軟骨 韓国で勧められたときの考え方で詳しく書いています。

まずは3D-CTで、いまの状態を確かめます

鼻筋プロテーゼ・鼻先・ハンプ削り・骨切り幅寄せの施術ポイントを示した解説図

何年も前の手術だと、何がどこに入っているか、ご本人も分からないことがあります。ティアナでは手術の前に3D-CTで、鼻の骨や軟骨、入っているものの位置を立体的に確認します。石灰化や位置のずれを考える手がかりにもなります。

手術記録や、入れた直後の写真が残っていれば、相談のときにあわせてお送りください。

院長メモ

長く入れてきたプロテーゼを抜くかどうかは、急いで決めなくて大丈夫です。私は、困っていない鼻に手を加えることはお勧めしません。ただ、赤みや皮膚の薄さは、待つほど選べる方法が減ることがあります。そこだけは早めに見せてください。

40代・50代以降に初めて入れる場合の考え方

40代・50代以降に初めて鼻プロテーゼを考える方もいます。年齢だけで「できない」とは考えません。ただ、若いころとは皮膚の厚みや伸び方が違うため、設計を変えます。

ティアナ整形外科で整える自然な横顔のライン(モデルイメージ)

  • 高さは控えめにし、皮膚が無理なく覆える範囲にとどめる
  • 鼻先はプロテーゼで押し上げず、軟骨で形をつくる
  • 皮膚が薄い方は、真皮や筋膜で覆うこと、プロテーゼを使わない方法も比べる

年齢を重ねた顔には、高く細い鼻より、なだらかで自然な鼻筋のほうが馴染むことが多いと私は感じています。シリコンの高さの決め方は鼻 シリコン 何mmが合うかの考え方に、術後の生活の変化は鼻整形でできなくなること、40代以降は?にまとめました。プロテーゼを使わない方法はプロテーゼなしの鼻整形で紹介しています。

知っておきたいリスクと副作用

アメリカ形成外科学会(ASPS)は、鼻整形のリスクとして感染、左右差、呼吸のしにくさ、仕上がりへの不満による再手術などを挙げています。プロテーゼの抜去や入れ替えでも、腫れ・内出血・感染・拘縮・左右差は起こりえます。再手術は初回より組織が硬くなっていることが多く、経過には個人差があります。

長く付き合う鼻のために、相談で確認したいこと

どのクリニックで相談する場合でも、次の質問をしてみてください。

確認したいこと 聞き方の例
いまの状態 皮膚の厚みは足りていますか。透けや石灰化はありそうですか
抜くか、残すか 入れたままでよい状態ですか。抜くならどんな理由ですか
抜いたあとの鼻 抜くだけだと、鼻筋や鼻先はどう見えそうですか
材料の選び方 入れ替えるなら、シリコンか、軟骨や真皮か。理由は何ですか

滞在の目安は7〜14泊(最低7泊)です。7日目前後にギプスと外側の糸を外し、14日目前後に鼻の中の糸を外します。7日目前後に帰国する方には、日本で抜糸できるよう紹介状と手術証明書をお渡しします(時期には個人差があり、手術の際に改めてご案内します)。費用は施術範囲により異なるため、写真と診察でお見積もりします。

相談先は当院でなくても構いません。ただ、抜くかどうかを決める前に、いまの皮膚と膜の状態を確かめてくれる病院を選んでください。ほかの再手術の記事は鼻再手術・拘縮の記事一覧で読めます。

まとめ

  • 鼻プロテーゼは決まった年数で交換するものではなく、変わるのは皮膚と周りの膜
  • 老後に起こりうるのは、皮膚の薄さ・透け・ずれ・石灰化・拘縮・赤み
  • 赤み・痛み・皮膚の薄さは、早めに見せてほしいサイン
  • 抜去や入れ替えでは、軟骨・真皮・筋膜などに切り替える選択肢もある

鼻プロテーゼの老後が気になる方は、正面・斜め・真横の写真5枚とプロテーゼを入れた時期をLINEで送り、「このまま入れておいて大丈夫か知りたい」とひと言添えてください。日本語でお返事します。

よくあるご質問

Q1鼻プロテーゼは何年もちますか?交換が必要ですか?

シリコンは体の中で溶ける材料ではないため、決まった年数で交換する必要はありません。形や皮膚に問題がなければ、何十年も入れたままの方もいます。交換を考えるのは、年数ではなく、透け・ずれ・赤み・拘縮などの変化が出たときです。

Q2鼻プロテーゼを抜去すると、鼻は元に戻りますか?

多くの場合は入れる前の高さに近づきますが、まったく同じには戻らないことがあります。周りにできた膜や皮膚の縮み、年齢による変化で、鼻筋が平らに見えたり鼻先が上を向いたりする場合があります。抜くだけか、自分の組織で補うかは診察で決めます。

Q3鼻プロテーゼの石灰化は、自分で分かりますか?

触ると硬いざらつきを感じる、鼻筋の表面がでこぼこして見えることで気づく方もいますが、外から見ただけでは分からないことも多いです。気になる場合は、写真とあわせて入れた時期をLINEで送ってください。来院時に3D-CTで状態を確認します。

Q450代で初めて鼻にプロテーゼを入れても大丈夫ですか?

年齢だけで決めることはありません。ただ、皮膚が薄く伸びにくくなっていることが多いため、高さは控えめにし、鼻先はプロテーゼを使わず軟骨で整えるなど、皮膚に負担をかけにくい設計を考えます。持病や服薬は事前にお知らせください。

Q5韓国で手術したあとの抜糸は日本でもできますか?

はい。7日目前後にギプスと外側の糸を外し、鼻の中の糸は14日目前後に外します。7日目前後に帰国する方には、日本で抜糸できるよう紹介状と手術証明書をお渡しします(時期には個人差があり、手術の際に改めてご案内します)。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「ブログを見ました」とひとこと添えて、正面・斜め・真横の写真5枚をLINEで送ってください。施術範囲の目安とお見積もりの考え方を、日本語でお伝えします(無料)。

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※ 本コラムは自由診療(公的医療保険適用外)に関する情報です。手術の効果・回復には個人差があります。 掲載の症例写真はご本人の同意を得て掲載しており、腫れ・内出血などのリスク・ダウンタイムを伴います。最終的な術式・費用は診察のうえ決定します。